我々はフリーランスの集団です。
2005年初秋。エディトリアルデザインを主軸としていた弊社にフリーランスの編集者とフォトグラファーが入社しました。それまでは1つだったセクションが3セクション体制となり、既存の編集プロダクションにはない、新たな『物づくり』へのチャレンジがスタートしました。
“それぞれが一歩前に出て仕事をしよう”
これは、私が社長就任時に掲げたスローガンです。デザイナー・編集者・フォトグラファーが、各々の仕事を遂行するだけにとどまらない。小規模な会社であるメリットを活かした、セクショナリズムにとらわれない考え方を実践することこそが、“より良いモノをつくる”ことへのシンプルな方法(まはた最短ルート)であると考えた次第です。
しかし当初の目論見とは裏腹に、クライアント様からの発注は、やはりそれぞれのセクション単独での依頼が多く、我々が理想とする形態での『物づくり』は思うように進みませんでした。そんななかにあっても我々は、例えばDESIGN.section単独の仕事だとしてもEDITORIAL.sectionの編集者がみてどう感じるか。あるいは、PHOTOGRAPH.sectionのフォトグラファーはその写真にどういう意図を見出すか。自分たちだけで推し量れない意見を他のsectionに求めることによって、クライアント様からの依頼内容を深く理解し仕事のクオリティを高めてきました。つまり3セクションあるメリット、そして『一歩前に出る』ことの実践を積み重ねてきたことで、確実に仕事をいただけるようになっていきました。
弊社は“それぞれが一歩前に出て仕事をしよう”というスローガンとともに今も歩んでいます。それぞれのセクションが一歩前に出て仕事を遂行し、また各々のセクションがお互いを尊重し合うことで制作内容、制作工程など、『物づくり』に関わるすべてをより高い次元へと昇華させることができました。しかし、我々のチャレンジは終わっていません。これからもクライアント様の期待に応えるべく、なお一層のクオリティの高い『物づくり』に励んでいく所存です。
代表取締役社長 清沢 保
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